ベイビーシアター

乳児向け舞台芸術の呼称は、例えば、「ベイビードラマ」、「アンダースリー」、「スモールサイズ」など世界各地で様々な呼び方がある。日本国内における乳児向け舞台芸術の創作とその上演の取組は、10数年前から全国数か所で、ぽつぽつと始められた。どこの実践も平坦にはいかず、波風をくぐりぬけ、道を切り開くような行程ではあるが、現在もその活動は続いている。

これまで感覚を頼りにアーティストが実施及び構築してきた内容や方向性を統一的・絶対的なものと確信できる根拠を探求し、「乳児向け舞台芸術とは何か?」を定めていく研究と実践の場を設けるために、2015(平成27)年に児演協内に「ベイビードラマ部」を設置することとなった。

現在は、乳児向け舞台芸術の研究機会や上演を行う機会も少しずつだが増え、2016年、プロジェクトとして正式に活動を行うために、「ベイビーシアタープロジェクト」と名称を改め活動を行っている。

 

 

児演協からうまれた乳幼児のための舞台芸術 vol.1
 『Baby Space』

先駆的な振付家、また乳児向け作品の演出家としても世界的に評価を得ているアーティスト、ダリア・アチン・セランダー氏を迎え、コンセプトスペースであり、パフォーマンスである『Baby Space』の日本版を作成しました。展示スペースそのものを製作し、その空間で親子がのびのび過ごしパフォーマンスを鑑賞後、再びそのスペースで “遊ぶ” ことができるという、これまでにないインスタレーション(舞台装置)を含むパフォーマンスです。

乳幼児と親のためのコンセプトスペースであり、インスタレーション。パフォーマンスだけでなく【音楽・照明・詩】などを用いて【知覚・聴覚・触角の非日常的経験】をします。

2018年アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)の助成を受けて、渋谷区にあるかぞくのアトリエで上演ののち、文化庁劇場・音楽堂等活性化事業として、新潟県三条市、愛知県長久手市、岡山県倉敷市、香川県かがわ市など地域での上演も行いました。

 

 撮影者:松浦範子

児演協からうまれた乳幼児のための舞台芸術 vol.2
KUUKI

"日本×ポーランド共同制作「KUUKI」ベイビーシアター最も小さな観客のための特別な芸術体験。

児演協が海外のアーティストと共同制作したベイビーシアター第2弾。ポーランドからの演出家と美術家を招聘し、デバイジングによるダンサーたちの創造性を引き出してパフォーマンスは構成されました。ベイビーに寄り添いながらも、ベイビーたちの好奇心を刺激する作品です。クロマチックアコーディオンによる音楽が会場全体を包み込み、居心地の良い安心できる空間を創出します。生後18ヶ月以下のベイビーとそのご両親のための舞台芸術です。

文化庁助成事業次代の文化を創造する新進芸術家育成事業 [次代の児童・青少年演劇人育成連続講座] のなかで、ベイビーシアター普及のため上演を続けています。

 

 撮影者:M. Zakrzewski

児演協からうまれた乳幼児のための舞台芸術 vol.3
ベイビーミニシアター

【小さな小さな人たち これから生まれてくる命 そして小さな人たちと共にある大人たちに届けたい】

ベイビーシアターは人生の始まりを祝福する文化芸術体験です。韓国の演出家・神経心理学者、ジャッキー・E・チャン氏と日本のアーティストが実験的ミニシアター15作品を創作しました。演劇・音楽・ダンス・遊びなど様々なジャンルの短編集です。

アジア児童青少年舞台芸術フェスティバル2018では、文化庁委託事業「ベイビーシアターの小作品創造を普及」として15作品を上演し、翌年のTYAインクルーシブアーツフェスティバル2019でも11作品を上演しました。

 

 撮影者:松浦範子

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