コミュニケーション教育

「文化庁 文化芸術による子供育成事業『コミュニケーション能力向上事業』」に、児演協は〈NPO法人等提案型〉として採択され、事業を実施しています。

「コミュニケーション能力向上事業」は、演出家、役者、エンターテイナーなどの舞台人が講師として学校に派遣され、舞台人としての表現方法を用いたワークショップを体験してもらいながらグループ単位での創作や発表などを行い、児童・生徒に協調・協働しながら「正解のない課題」解決に取り組んでもらいます。

この事業を体験することで、児童・生徒が自分の感情や思いを表現したり、コミュニケーションに関する能力や感性を育んだり、豊かな情操を養うことを目指します。

 

【令和3年度実施地域

  • 東京都新宿区・中野区・目黒区・江戸川区・稲城市
  • 神奈川県川崎市
  • 大阪府大阪市

※コミュニケーション能力向上事業〈学校申請方式〉のご相談も承ります。

 


コミュニケーション能力向上事業指針

(文部科学省「コミュニケーション教育推進会議」より抜粋)

コミュニケーション能力の捉え方とその育成

コミュニケーション能力を、いろいろな価値観や背景を持つ人々による集団において、相互関係を深め、共感しながら人間関係やチームワークを形成し、正解のない課題や経験したことのない問題について、対話をして情報を共有し、自ら深く考え、相互に考えを伝え、深め合いつつ、合意形成・課題解決する能力と捉え、多文化共生時代の21世紀においては、このコミュニケーション能力を育むことが極めて重要である

コミュニケーション能力を学校教育において育むためには

  1. 自分とは異なる他者を認識し、理解すること
  2. 他者認識を通して自己の存在を見つめ、思考すること
  3. 集団を形成し、他者との協調、協働が図られる活動を行うこと
  4. 対話やディスカッション、身体表現等を活動に取り入れつつ正解のない課題に取り組むこと、などの要素で構成された機会や活動の場を意図的、計画的に設定する必要がある

コミュニケーション能力を育成する手法・方策

  • 諸外国では、クリエーティブな活動をする実践家やアーティストが学校でワークショップ型の授業を行い、子供たちの創造性やコミュニケーション能力等を育む機会を設けている事例が多く見られ、成果を上げている。
  • 文部科学省においては平成22年度から、コミュニケーション能力の育成を図るため、芸術家等を学校へ派遣し、芸術表現体験活動を取り入れたワークショップ型の授業を展開する事業が実施されている。

子どもたちへの効果

  • ふだんは見ることのない他者の一面を見いだしたり、自分と異なる状況を擬似的に体験したりすることで、他者認識や自己認識の力が向上する。
  • 身体表現等を用いて相互に伝え合うことの喜びに気付き、表現手法が工夫され、「伝える力」が向上する。
  • 子どもの良い面や優れた面が引き出されたり、子供たちが互いに多面的に発見・評価したりされたりすることによって、自己肯定感と自信の醸成がなされる。
  • 他者認識や自己認識の力、伝える力の向上、自己肯定感と自信の醸成により、子供たち相互の人間関係が良好になり、学級の雰囲気が改善し、学級全体として学力が向上する。また、いじめや不登校、暴力行為などの問題の解決にもつながる。

教員への効果

  • 芸術家等の表現活動の専門家によるワークショップ型の授業は、教員にとって通常の授業手法や評価の方法を見直し、改善する機会となる。
  • 学級の雰囲気の改善により、学級経営や学年経営が円滑に進むことが考えられる。

 

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